2008年05月12日
ストレンジ・デイズ
たまたま思いつきで先の「ニルヴァーナ 」と一緒に借りた映画なんですが、これが偶然にも「VR(ヴァーチャル・リアリティ)」技術が主題となった話で儲けもんでした。
1995年に製作された1999年の話で”ちょっと先”を描いた一応”近未来”SFなのですが今見てもあまり古さが感じられず、「サイバーパンク」のジャンルに加えても良いくらい画面作りのセンスが秀逸でカッコ良い作品です。
やはりどこかウィリアム・ギブスン風味なのは基本だからでしょうか?
さらにクラブの中のモブシーンやライブシーンがMTVっぽくてBGMの使い方も上手。ちなみにテーマ曲はディープ・フォレストとピーター・ガブリエルのコラボ。
1999年の暮、自分の体験したことをそのままディスクに録画し他人に五感を通して追体験させることができる「スクイッド」と呼ばれる「五感レコーダー・プレイヤー」が闇に出回っていた。
この”エロ追体験”ディスクや”犯罪追体験”ディスク闇で売買して糊口を凌ぐ元警官のディスクバイヤーが、「レイプする側の男の感覚を体験させられながら絞殺される娼婦の感覚」を記録したディスクに出会うことにより2つの異なった事件に同時に巻き込まれていく…というのが大体の話の筋。
ディスクバイヤーの元恋人で今は自身のメジャーデビューのためレーベルオーナーの元にいる気まぐれな娼婦、レーベルオーナー兼クラブオーナーのジャンキー野郎、高級リムジンドライバー兼ボディガードの黒人女性、ディスクバイヤーの友人で情報屋のオヤジ、新世紀に未来を託し「黒人の時代」を主張する革命指導者のラッパー、彼を射殺した交通課の警官、などなど”いかにも”サイバーパンク作品にありがちな一癖あるキャラクターがもつれ合いながら1999年12月 31日のカウントダウンに向かう。
本当に街を封鎖して撮影されたというミレニアム・カウントダウンの混沌としたシーンがまさにブレード・ランナーの発展形という感じで、ネオンや巨大スクリーンの風景と相まって狂乱の雰囲気がよくでています。
また、画面の派手さだけでなく、「人種差別」と「警察権力の腐敗」というアメリカの暗黒面もしっかり内容に織り込み描いていて社会派の側面もあるのがいい。
これは明らかに1992年のロス暴動の反映でしょう。
残念ながら興業的にはあんまり成功はしなかったらしいけど、できればDVDで持っておきたい作品。
何れ本家サイトでVRのネタを扱った際に、改めて真面目にレビューを掲載したいもんです。
ところでどっかの大学あたりでマジでこの「スクイッド」を開発してくれませんかね?




